戸建ての基礎知識 ~一戸建ての工法~

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 一戸建ての工法には、主に3つの工法があります。そのほかにも鉄骨造や鉄筋コンクリート造の工法がありますが、約9割以上の一戸建てがこの3つの工法で占められています。
各工法には、性能についてそれぞれ大きな特徴がありますが、技術力が進み、その性能の差がほとんどなくなってきています。

 ・木造軸組工法(在来工法)
 ・2×4(ツーバイフォー)工法
 ・プレハブ工法(木造系、鉄骨系、コンクリート系)

木造軸組工法

 日本古来の伝統的な工法で、木材の柱や梁(はり)などをタテ軸・ヨコ軸とし組み合わせて家の軸組をつくり、さらに筋交いという斜めの木質の軸財を用います。

2×4(ツーバイフォー工法)

 欧米では標準の工法で、木材で床・壁・天井の「面」で箱のような構造体をつくり、木材で組まれた枠組みに、構造用合板をつけたものです。枠材の断面寸法が2インチ×4インチであることから、ツーバイフォー(2×4)という名称がついていますが、2×4以外にも、2×6インチ材、2×10インチ材を使う場合もあります。木造枠組壁構法とも呼ばれています。

プレハブ工法(木造系、鉄骨系、コンクリート系)

木造系プレハブ工法

 木材の枠組に合板を貼ったパネルを工場生産し、それを現場で組み立てて床・壁・天井を造り上げる工法で、構造的にはツーバーフォー工法と同様の壁式工法です。

鉄骨系プレハブ工法

 主要な構造体に軽量鉄骨を使用しており、軸組工法・パネル工法があります。軸組工法は、木造の軸組工法を鉄骨に置き換えたもので、軽量鉄骨で構造体を組み、鉄製の補強材により強度を高めます。パネル工法は、鉄骨の枠材に補強材を組み込んだ耐久壁パネルを現場で組み立てます。そのほかに併用工法は、軸組工法とパネル工法の、それぞれの長所を採り入れた工法もあります。鉄骨は狂いが少なく、また火災にも強いうえ、敷地への適応力も高いのが特徴です。

コンクリート系プレハブ工法

 工場生産されたコンクリートパネルを現場で組み立てて床・壁・天井を作る壁式工法です。

ユニット系プレハブ工法

 前者のプレハブ工法の工場生産の割合をさらに高めた工法です。住宅の本体だけでなく、設備、内装、配管、配線などを組み込んだユニットを工場で生産して、現場でこれを結合させます。